抄録
磁気浮上電極電離箱を用いた低レベル放射線測定のための放射線自動測定システムを開発し, バックグラウンド及びKClのγ線の線量率を測定した。バックグラウンドの測定では, このシステムは高感度でありかつ長期の測定においても信頼性が高いことがわかった。一方KClのγ線の測定では, このシステムは, これまでの電離箱では測定できない低レベル放射線の線量を測定できることがわかった。このシステムの検出可能限界は1時間測定において電離電流でおよそ2.3×10-17Aであり, 吸収線量率及び線量当量率に換算すると各々およそ2.4nGy/h, 0.0024μSv/hである。この測定システムは空間線量率測定のためのエリアモニタとして有用である。