2025 年 29 巻 1 号 p. 15-22
生産年齢人口の減少や就業者の高齢化が進行する社会情勢において,デジタル技術を活用した保線業務の省人化が求められている.近年,汎用の携帯情報端末を加速度や動画等を取得するセンサとして利用し,列車巡視等の保線業務を低コストに省力化する検討が進められている.本研究では,携帯情報端末で取得した列車前方動画にSfM-MVS技術を適用して,軌道および線路周辺の3次元空間モデルを作成し,その作成効率や精度に及ぼす各種撮影条件の影響を検証した.これらの検証を通じて,列車前方動画から作成した3次元空間モデルを,線路の平面線形の推定や線路周辺構造物の寸法計測等に活用できる見通しを得た.