抄録
現在の産業設備は巨大・複雑な構成を有しているものが多い。これらの設備は経済的で、かつ安定した運転の維持が必須であり、設計・運転・保全の最適化を図るためには、設備の信頼性・安全性の評価が有効である。しかしながら、設備の巨大化は一方で信頼性評価を困難にしている。そこで、東京ガス(株)と三菱重工業(株)は巨大設備の一つであるLNG受入基地(都市ガス製造工場)の信頼性評価を支援するシステムを共同で開発し簡易な評価を可能とした。本システムは、フォールトツリー手法をベースにしているが、知識工学の手法を応用することにより煩雑で時間がかかるフォールトツリー作成を支援する機能を有している。