日本信頼性学会誌 信頼性
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定常再生過程の年齢データを用いたワイブル寿命分布の母数推定に関する研究VI : 縦横両方向の適合を考慮した最小2乗推定法(第10回信頼性シンポジウムREAJ)
劉城 剛阿部 俊一
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1997 年 19 巻 7 号 p. 598-601

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抄録

この第VI報では, これまでの研究I〜IVと同じモデルで, 定常再生過程の任意時点で観測したn個の独立な年齢データを大きさの順にS_<(1)>&le;S_<(2)>&le;…&le;S_<(n)>とし, 横座標をS_<(i)>, 縦座標をi/(n+1)とする点P_i(i=1, 2, …, n)に年齢Sの確率分布関数H(s;m, c)がなるべくよく適合するように未知母数mとcを選ぶことによってワイブル寿命分布の形状母数mと尺度母数cを推定する方法を検討する.この場合, 適合の良さを表す評価関数は, mとcの試行設定値m_j, c_jに対する関数H(s;m_j, c_j)への点P_iからの縦方向の距離の平方和と横方向の距離の平方和の和とする.そして, この評価関数値が最小となるm_jとc_jを数値的に探索し, それらを母数mとcの推定値とする.この方法のモンテカルロ・シミュレーションを行い, 推定の平均2乗誤差と偏りを評価し, 他の方法と比較していく.

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© 1997 日本信頼性学会
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