抄録
高い信頼性を要求されている電力制御システムや関連装置に組み込まれたマイクロコンピュータについて、高信頼化指針をまとめることを目的として行われれた調査研究について述べる。電力リアルタイムシステムの特徴に関してシステム構成、耐故障機能、高信頼化の目的などについて、フォールトトレランスに関して信頼性評価尺度、耐用年数の決定要因、評価方法、適用規格などについて調査結果を述べる。次に信頼性向上動向に関して保守項目、保守周期、故障事例の調査結果を述べ、最後に今後の技術動向に関してマイクロプロセッサに対する要望、ハードウエア及びソフトウエアの高信頼化技術に対する要望を示す。