日本信頼性学会誌 信頼性
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自動車用樹脂部品の分析事例
加藤 淳
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2000 年 22 巻 2 号 p. 150-158

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抄録

現在, 車両重量に占める樹脂比率は約7.5%に達すると共に, 複雑な形状や構造を有するモジュール化も進められている.そのため, 設計段階では予想もつかない成形不良が発生する可能性がある.さらに, 樹脂部品を取り巻く環境は予想以上に苛酷であり, トラブルの種類も多岐に渡っている.そこで, 本報では, 自動車樹脂部品に関連して, 樹脂複合材料, 樹脂流れ, 高次構造, 耐久劣化の分析事例を幾つか紹介する.なお, 本事例では, 当社オリジナルの樹脂断面観察法(N-ARC法)を始めとして, SPM法やXPS法等の最新の表面分析手法を用いた, マクロからミクロな分析結果を示す.

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© 2000 日本信頼性学会
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