抄録
これまでの研究では、大域的な事件、事故の代表ともいえる、阪神・淡路大震災と茨城県東海村のウラン加工施設「JCO」の臨界事故について取り上げ、新聞報道の情報量から事件や事故の影響を定量的に予測することを試みた。本発表では、大域的事件、事故情報の共通要因を事件、事故後の迅速な情報を把握する上で、あらかじめ特定のキーワードで情報収集することを考える。このため、事件、事故の本質に迫るキーワードの抽出方法について検討する。さらに、予測が難しい局所的・短期的事故は一瞬にして被害が拡大する恐れがあるという前提のもと、火災事故の原因と影響を分類整理する。