2005 年 27 巻 4 号 p. 258-264
IECの用語"信頼性"は, 始め"reliability"を用いて, 適用対象が電子機器・部品に比重が掛けられていた狭義の信頼性から出発した.その後, システム・ソフトウェアの重要度が増し, 用語審議にITU(国際電気通信連合)などが加わったりして, システム指向になり, アベイラビリティ性能とそれに影響を与える要因として信頼性・保全性・保全支援を包括的に表すものとされた.広義の信頼性である.使用用語も"dependability"に変わった.そして今, 改めてサービスを含むアイテムの属性の一種, abilityであって, 信頼性分野の全てが関連し取り組むべきテーマとしての定義に改訂されようとしている.