2008 年 30 巻 2 号 p. 128-137
化学・石油精製プラントにおいては,流量はフィードバック制御系の操作変数として用いられてきたため,流量の測定値が真の値からずれていても,そのずれが常に同じ値であればプラントの運転には支障がなかった.しかし,近年,高効率運転を求めて,プラントのモデルを用いた高度制御が導入され始めると,流量を正確に測定することが要求されるようになった.線形計画法を利用して,故障している(測定値に偏差が含まれる)流量計を特定して次回の定期修理時に修理すべき流量計を選定する方法について報告する.