2008 年 30 巻 7 号 p. 578-583
新幹線のATC(Automatic Train Control system:自動列車制御装置)に代表される日本の列車制御システムは,極めて高い安全性と信頼性を維持している.近年は列車制御システムにおける汎用情報通信技術の導入が進み,ソフトウェア技術や伝送技術の活用により,更に高安全・高信頼なシステムの構築が可能となってきている.本論文では,JR東日本における列車制御システムの変遷について紹介し,それらの列車制御システムで採られている具体的な安全性・信頼性向上技術の内容について説明する.