日本信頼性学会誌 信頼性
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安全確認の原理による高い生産性を期待する積極的安全のススメ(安全の教育・訓練)
杉本 旭
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2011 年 33 巻 6 号 p. 276-281

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抄録
国際規格ISO12100によれば,「安全とは受け入れ難いリスクがないこと」である.よって,マネジメントの立場から,「製造者は,許容されるリスクレベルの製品を提供すべき」とする安全の原理(Risk-based management safety)が存在する.もう一つの設計者による安全確認の原理(Design-based control safety)は,「危険の可能性のある機械的操作は安全確認を条件とし,安全が確認できないときは操作を実行しない」とされ,安全確認の原理とも言われる.技術的限界で残る危険であれば,使用者(労働者)に使用安全(Safety of use)を委託することになるが,その場合,使用者(労働者)は,安全の原則に準拠して達した「許容リスク」と「使用安全の条件」に関する説明を受ける権利を有する.本論文では,「安全確認→運転許可」の安全確認の原理に則り,運転許可を与える安全の条件を制御によって積極的に作り出す安全を「積極的安全」と位置づけ,わが国の消極的安全と対峙し,近年の欧州が機械の高稼働率のために適用している積極的安全について述べる.
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© 2011 日本信頼性学会
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