日本信頼性学会誌 信頼性
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ランダム保全方策(信頼性モデリングと最適化)
中川 覃夫
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2013 年 35 巻 1 号 p. 2-10

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抄録

いままでほぼ45年間にわたって保全性理論を主に研究し,今迄の研究結果をまとめて3冊の本を出版した.4冊目の本はこの分野を研究するためには確率過程の修得が不可欠である.そのための教科書として書かれており,この本の全ての例題が信頼性の諸問題から引用されている.その中で,2つの疑問,a)故障分布が指数分布のとき,事後取替する,b)年令取替における最適方策はランダムでない,が浮かびあがった.さらに,近年,システムが複雑化,大規模化するにつれて,できるだけランダムシステム,いわば,よりランダムモデルの構築化が必要となった.これらの諸問題を理論的に解決すべく現在5冊目の本を執筆中である.ここでは,その一部を紹介し,できれば,皆様のご意見を参考にして,今後の研究に生かしたい.

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© 2013 日本信頼性学会
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