2020 年 42 巻 4 号 p. 147-152
「信頼性工学」は製造を通した品質の確保を念頭に展開すべき科目である.LSIの故障解析・診断技術の研究室を立ち上げた時,実社会との結びつきを重視して学生にも参加を促すことで卒論や修論のテーマを考えさせた.そして,開設に必要となる事前の準備事項や長期にわたる意識向上へのスケジュールを立案した上で,賛同頂いた企業から依頼された故障LSIに対して解析をスタートさせた.その結果は学生の「信頼性」や「品質」に対する意識の向上と共に意義のある研究成果を生むことができた.