近年,コンピュータシステムの大容量記憶装置であるHDD(Hard Disk Drive)が,SSD(Solid State Drive)へ急速に置き換わりつつある.反面,SSDごとに信頼性,性能に関する設計の考え方が異なり,その違いを充分理解することなく採用すると,想定外の故障により情報消失といった重大事故に遭遇することも否めない.採用前評価により,SSDの実力値,挙動を適切に理解することで,最適なSSDを選択することが可能となる.本稿では,自社で構築したSSD評価環境を使用したSSD評価事例について述べる.