保育学研究
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<原著>
幼児の固定遊具遊びにおけるルールの形成と変容に関する研究
金子 嘉秀境 愛一郎七木田 敦
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2013 年 51 巻 2 号 p. 176-186

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抄録
従来の幼稚園の園庭に設置された固定遊具に関する研究は,保育者の環境設定の意図を重視し,これを読み解くものが多く,環境の利用者である幼児自身の自発的な遊具の解釈やルール形成・変容について,十分に考慮された研究はなされてこなかった。本研究では,A幼稚園に設置された新奇な固定遊具「タイヤブランコ」における幼児の遊びに着目し,ルール形成や変容が行われている場面を取り上げ検討した。結果以下の点が明らかとなった。幼児らは試行錯誤の結果としてタイヤブランコ固有の物理条件を読み取り,遊びに活かしていた。また,「試行錯誤」に加えて「自由な発話」が許され,「ルールが併存し得る」環境であることが,遊び方ルールのダイナミックな変容の契機として重要であることがわかった。
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© 2013 一般社団法人 日本保育学会
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