環境経済・政策研究
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多数かつ多様なコモンズを含む環境ガバナンスの形成過程—熊本県阿蘇地域の入会牧野を事例に—
竹内 亮白石 智宙嶋田 大作
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論文ID: rep1801-001

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抄録

本研究の目的は,多数かつ多様なコモンズが含まれる環境ガバナンスの形成過程を明らかにすることである.具体的には,過少利用問題に直面する阿蘇地域の入会牧野組合と,行政,民間事業者などの外部組織と連携の過程について,阿蘇草原再生協議会が果たした役割に注目して分析する.阿蘇草原再生協議会の関係者,牧野組合へのインタビュー,協議会活動の参与観察を実施した.その結果,次の4点が明らかとなった.即ち,環境ガバナンス組織設立時の段階的な取り組みの重要性,コモンズ管理組織と環境ガバナンス組織の仲介役の重要性,コモンズ管理組織と行政の調整役の重要性,コモンズ管理組織の多様性に基づく取り組みの重要性である.

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