主催: 伊藤 恵, 井垣 宏, 藤原 賢二
会議名: 第9回 実践的IT教育シンポジウム rePiT2023 in 函館
回次: 9
開催地: 公立はこだて未来大学+oViceのハイブリッド開催
開催日: 2023/02/04 - 2023/02/05
p. 101-112
ステートマシン図教育では知識の確認や定着を図る機会の一つとして,自然言語記述による複数の要求を満たすように学習者がステートマシン図を記述する記述課題がある.そして,学習者が満たせなかった要求は,学習者の弱点や誤解しやすい要求を教育者が分析する資源となり,教育的フィードバックや教材の強化に役立つ.しかし,答案と要求間の対応関係が多様かつ複雑な場合,各答案が満たさない要求を教育者が限られた時間の中で素早く正確に特定・計測することは困難である.そこで本稿では,多数の答案それぞれが満たさない要求をモデル検査や静的解析により半自動で特定・計測する手法を提案する.提案手法の有効性評価のため,2 種類の課題に対する答案19 個ずつ計38個に提案手法を適用した結果,35 個(約92%)の答案で正しい結果が得られた.