主催: 伊藤 恵, 井垣 宏, 藤原 賢二
会議名: 第9回 実践的IT教育シンポジウム rePiT2023 in 函館
回次: 9
開催地: 公立はこだて未来大学+oViceのハイブリッド開催
開催日: 2023/02/04 - 2023/02/05
p. 93-100
ITの進化により、変化に素早く対応できるソフトウェア開発手法の1つであるアジャイル開発が注目されており、近年ソフトウェア開発の現場で採用されるケースが増えてきている。一般企業では、プロジェクトやプログラム開発への取り組みが長期にも及ぶ場合があり、その期間中、プロジェクトマネージャや開発メンバーの交代・転職・退職などが起こりうる。よってプロジェクトマネージャや開発メンバーがプロジェクトを移動する可能性が常にあるという問題点が挙げられる。また大学の研究室におけるソフトウェア開発では、学生の卒業と研究室配属のために1年に1度必ず引き継ぎを行う必要がある。従来の我々の研究室では、プロジェクトを次学年へ引き継ぐ方法として、開発チームがいなくなる1ヶ月程度前に、開発チームと次学年のチームの両チームが集まり、システムを実際に動かしながら教えていた。しかし、プロジェクトの規模が大きくなればなるほど、引き継ぐための時間や知識を多く要してしまう。そこで本研究ではアジャイル開発の引き継ぎプロセス及びドキュメントの作成手順を提案し、研究室におけるソフトウェア開発において評価を行う。