抄録
スクラムでのプロダクト・バックログの優先順位付けにおいては,プロダクト・バックログはリファインメント(追加・変更・削除)があることが前提となる.このため,プロダクト・オーナー(Product Owner, PO)経験者は,プロダクト・バックログの優先順位付けにあたって,あまり時間をかけず,取り掛かるまでのスピードが速く,変更することへのハードルが低く,決断が速くて迷いが少ないという特徴があると予想した.これを確認するため,プロダクト・バックログ並べ替えの実験やワークショップを開催し,並べ替え操作を観察した.分析の結果,PO経験者は未経験者に比べて,操作間隔の平均が有意に小さく,個々の決断が速くて迷いが少ない傾向が認められた.