抄録
Scratchは教育用途を中心に広く利用され,多くの公開プロジェクトが存在するが,それらを活用した効果的なプログラミング支援は十分とはいえない.特にRemix機能は完成作品の複製に留まりやすく,ユーザの独創性を促しながらコーディングを支援する仕組みが不足している.そこで本研究では,Scratchプログラムを解析し,制御構造の深度とコンテキストを考慮したN-gram辞書を構築することで,文脈に応じたコード片推薦に向けた基盤を提案する.18,500件のプロジェクトを対象とした分析の結果,ジャンルおよび深度ごとに頻出N-gramの傾向に明確な差が確認され,本手法の有効性を示した.