実験音声学・言語学研究
Online ISSN : 1883-6763
論文
速度変化をともなう音声の速度感とその規定要因
丸島 歩
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2012 年 4 巻 p. 1-21

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抄録

自然言語音ではしばしば発話内で発話速度が変化する。しかし、それが聴覚的な速度感にどう影響するかは、あまり考慮されてこなかった。そこで、発話の速度が一定の音声と次第に加速する音声、減速する音声を3 種類の速度 (fast、normal、slow) でそれぞれ3 トークンずつ用意して聴取実験を行った。

実験1 ではサーストンの一対比較法を用いた。その結果、速度変化をともなうfast、normal の音声は、速度が一定の音声とは速度感が異なるという結果が得られた。

実験2 ではそれぞれのトークンの速さを評価させた。その結果、fast、normal の速度変化をともなう音声は、判断のゆれが生じやすいということが示唆された。

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