2011 年 10 巻 1 号 p. 1-8
宇都宮市のまちなかにあるマンションの居住者属性と転居理由等をアンケート調査により明らかにした。転居してくる世帯主年齢には、30歳台と60歳以上の2つのグループがあること、従前の住宅は、賃貸マンションの比率が極めて高く、かつ、比較的近いところから転居してきていること、転居の際に最も重視した理由は通勤等の利便性であるが、高齢世帯は日常の買い物を重視する傾向があること等が確認できた。また、現状の住環境にはおおむね満足しており、まちなか居住に必要な機能としては、治安の良さ、買い物の利便性の良さ、交通安全、公共交通機関等を上げる世帯が多い。今後の居住予定としては、永く住み続ける者の比率が高い。