「5+2広域経済圏」を基本とする李明博政権の地域発展政策は、1960年代以来続いてきた地域発展政策とは考え方を異にする。これまでは、首都圏への人口集中抑制と国土均衡発展であったが、5+2広域経済圏政策は全国土を七つの広域圏に区分し、各々の経済活性化と地域競争力強化を進んでいくことである。本稿では李明博政権の地域発展政策の内容及び推進状況を調べ、批判的視点から考察を行うことを目的とする。大きく四つのイシューを取り上げる。①広域経済圏政策の基本方向と広域経済圏設定、②5+2広域経済圏を設定した基準と方法、③広域経済発展委員会、④広域経済圏発展計画。これらの議論を通じて「5+2広域経済圏政策」の評価を試み、今後韓国の地域発展政策の方向性までを考える。