都市計画報告集
Online ISSN : 2436-4460
CBRの概念に基づく障がい者と地域コミュニティを対象とした災害時の避難生活運営のイマジネーション訓練プログラムの構築
神戸市兵庫区でのとりくみから
石川 永子伊藤 則正泥 可久小口 優子原田 正隆立木 茂雄
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2012 年 11 巻 1 号 p. 28-35

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抄録

災害時の避難所の運営に関して、障害者と地域コミュニティ・専門家・行政等が協力するために、災害時のイマジネーションスキルを向上させるためのトレーニングプログラムを開発した。1)障害者が参加者・講師役など多様な役割を果たすことにより障害者の社会参加への意識の向上した2)地域コミュニティ住民の障害者へのコミュニケーション能力が向上した3)障害者の中でも社会的なつながりが薄い層の参加を促せた4)各ステイクホルダーの役割分担が具体化できた5)被災した障害者の個人的経験が、避難所のユニバーサルデザイン化の提案につながった6)多様な障害者が情報交換し社会的な議論に参加する機会が提供できた、という効果があった。

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© (c) 日本都市計画学会
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