2014 年 12 巻 4 号 p. 148-151
本研究は、滞在型の芸術活動を生かした地域活性化の取り組みの推進を目指し、横浜市中区黄金町の事例をもとに、芸術家が地域に滞在する際に魅力とする要素、及び地域で行われている取り組みに高い参加意欲をもつ要素を明らかにするものである。芸術家にとっての滞在要素は、イベントの実施や活動場所・作品公開の機会を提供し、国籍・活動分野問わず様々な芸術家同士の交流が生まれて刺激があること、活動の幅が広がることである。また、住民との交流も積極的に行う芸術家が比較的多く、地域の環境を楽しむ姿勢が見られる。