2016 年 14 巻 4 号 p. 242-246
本研究は、福島県、市町村、住民等へのヒアリング調査と現地調査を通じて、福島県における防災緑地の整備の現状と課題を明らかにすることを目的とするものである。現状では、すべての地区において工事が進められている段階にあり、まだ完成した地区はないが、防災という単一の目的に偏りすぎて計画されていることが問題点として挙げられる、今後の課題としては、住民が親しみを持って防災緑地にかかわることができ、地域の活性化に資するように、行政と住民の協働管理体制を構築することが挙げられる。