2016 年 14 巻 4 号 p. 297-299
本研究は,地方都市における中心商業地の駐車場問題を考える調査研究の一端として,福岡県大牟田市中心市街地に広がる駐車場の実態を明らかにしようとするものである。<br>本報では,大牟田市が「中心市街地」として定める区域の一部について,2015年7月に実施した基礎調査を実施した。その結果,小中規模の駐車場がそのほとんどを占める形で,駐車場が調査対象地区の約1/6を覆う結果になっていること,その大半が月極駐車場であることが明らかになった。さらには,これらの土地の多くは,長い間,駐車場として使われているものであることも確認できた。一旦駐車場になると,用途変更が起こりにくい,という状況が,ここにうかがえた。