2017 年 15 巻 4 号 p. 180-183
本研究は、樹林地価値ポテンシャルを評価することを目的とする。この目的のために、ヘドニックアプローチと衛星リモートセンシングデータを用いる。研究対象地域は、東京都特別区の南部・南西部・西部にあたる品川区、目黒区、世田谷区、中野区、杉並区、練馬区の6区とする。その結果は以下の通りである。1) 多くの場合、樹林地セル数は地価評価地点の地価に正の効果を与え、1%有意水準を満たした。2)樹林地価値ポテンシャルの推定では、パラメータGは1899、パラメータβは0.6727と推定された。3)樹林地価値ポテンシャルは、地価評価地点の地価に正の効果を与え、1%有意水準を満たした。そして、自由度調整済み決定係数は0.7868となった。