2017 年 15 巻 4 号 p. 293-298
広域的な幹線道路網の整備は、国土を効率的かつ有効に利用するために必要な社会資本であり、生活の質の確保や安全・安心な生活にも大きく寄与する。特に、県境地域における地域政策は、国・県・市町村という階層構造や広域ブロックなどの圏域を基本としつつも、行政の境界を越えた施策の展開や、柔軟性をもった取り組みの必要性があるといえる。本研究は、県境道路を有する福井県池田町を対象に、人口動態や道路網等の基礎的データを整理するとともに、現地調査、行政ヒアリング調査、アンケート調査の結果を報告するものである。