2017 年 16 巻 1 号 p. 82-91
東京大都市圏では,増加する人口と無秩序な開発を防ぐため大規模なニュータウンの開発<br>が進められ,横浜市都筑区においても港北ニュータウンの建設が進められた.このニュータウンは,横浜市営地下鉄が開通されたことで,着実に人口増加と開発が進み,大都市圏の受け皿として一定の役割を果たしてきた.本研究では,この港北ニュータウンを対象に,まずは土地利用改変の状況を1974~2005年の7時点ごとに把握した.次に,Landsat ETM+と各土地利用との関係から構築した推定式をもとに,この7時点における地表面温度を再現した.そして,港北ニュータウン内外と駅勢圏(半径250m圏内及び500m圏内)内外における土地利用と地表面温度の変化を考察した.