2017 年 16 巻 1 号 p. 98-102
近年,集中豪雨等による水害が各地で頻発している.こうした水害は,短時間で河川が増水することにより堤防が決壊して多大な被害をもたらす.また,こうした水害は大量の廃棄物を発生させる.そして,この廃棄物の処理が遅れると復旧・復興の妨げとなるため,迅速な対応が必要となる.そのため本研究では,多摩川流域における浸水想定区域を対象として水害廃棄物発生量を推計する.この際,その発生量を詳細に把握するため,水害廃棄物の材質や発生場所を明らかにする.これは,水害廃棄物処理の方法等を検討していく上で重要な情報となり得る.