2023 年 79 巻 13 号 論文ID: 22-13036
2016年熊本地震のように複数回の大きな地震動を経験した場合,先行の地震荷重に対しては十分な耐力を有しており損傷を制御できても,後続の地震荷重に対してどの程度の耐震性能が残存しているか,すなわち,これから起こるであろう地震に対する残存耐震性能については,先行した地震による載荷履歴と残存性能の関係が十分に明らかになっていない.本研究では,橋梁の単柱式RC橋脚に着目して,先行した地震による載荷履歴が,道路橋示方書で示されている限界状態のどの範囲にあるかをパラメータとして後続の地震荷重に対する正負交番載荷実験を行い,RC橋脚の残存耐震性能について検討を行った.