都市計画報告集
Online ISSN : 2436-4460
交通事故発生件数のトレンドと季節性の類型化
神奈川県の車両相互事故を対象として
西 颯人樋野 公宏
著者情報
研究報告書・技術報告書 フリー

2018 年 17 巻 2 号 p. 237-242

詳細
抄録

本研究では,2007年から2017年に神奈川県内で発生した車両相互事故の時系列解析を,トレンドと季節変動に着目して行った.分析では,状態空間モデルを利用して県内各市の事故リスクをトレンド成分と季節成分に分解し,これらの成分を用いて市郡を類型化した.この結果,以下の結果が得られた.(1)事故発生件数は長期的には単調減少していたが,2017年にはわずかに増加した.(2)鎌倉市を除き,交通事故リスクは年の下半期に増大した.鎌倉市ではその観光地としての特性から,夏にリスクが増大する.

著者関連情報
© (c) 日本都市計画学会
前の記事 次の記事
feedback
Top