電動垂直離着陸機(eVTOL)は、ヘリコプターの欠点を補う新しいモビリティの概念であり、近年実現に向けて開発が進んでいる。都市における公共交通として導入するには、社会的受容を考慮した地上インフラの整備が重要な課題の一つとなる。関連主体へのヒアリングと都市計画におけるヘリポートの規制等を参考に、日本におけるeVTOLの離着陸場の要件を整理した。これを踏まえ、東京圏をケーススタディとして、時間スケールと地域地区に応じた施設配置計画を検討した。結論として、社会受容のためには、都市計画の役割が求められる共に中長期の配置計画の策定が必要であると明らかになった。