都市計画報告集
Online ISSN : 2436-4460
伝建地区における住民の趣味園芸の場としての空き地利用に関する研究
八女福島伝建地区での事例研究
内野 絢香加藤 浩司
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2020 年 19 巻 2 号 p. 232-238

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抄録

本研究では、伝建地区である歴史的市街地の空き地を利用してつくられている園芸スペースが、地域住民の交流の活性化に影響を与え、近隣住民との良好な関係性を支える一因になっていることを明らかにした。本研究が対象とした事例は、空き地の一部を半公共的に利用し、近隣住民が園芸スペースに変えた。このような状況を招いたのは、空き地と道路の接続条件や、土地のレベル差などといった特性によるものと考えた。本研究の特徴は、福岡県八女福島伝建地区の近隣住民が手入れしている庭を30日以上観察調査し、上記の現象を考察することである。

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© (c) 日本都市計画学会
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