2020 年 19 巻 3 号 p. 311-317
COVID-19の感染拡大により,人々は生活行動を大きく変化させてきた.そのような生活変化には,弾力性があり,その弾力性を捉えることがポストコロナの都市を考える上で重要となると考えられる.そこで本研究では,一日のある活動を行う時間帯に着目してCOVID-19流行前,緊急事態宣言中,解除後の3断面における生活行動の変化の弾力性について把握を行った.その結果,1)鉄道による移動が減少し,自動車による移動は増加している傾向がみられたこと,2)就業時間帯には変化があまり見られなかったこと,3)在宅勤務の増加により,仕事の合間に家事や育児などが行われていた可能性があることが明らかとなった.