2021 年 19 巻 4 号 p. 359-365
この論文では、段階的意思決定を考慮したログサム型の時空間アクセシビリティ指標を定式化し、その有用性等を論ずる。まず、ネスティドロジットモデルの枠組みを用いて、目的とするところのアクセシビリティ指標を導出する。次に、ケーススタディを通じて、導出した指標の妥当性を論じる。特に、この論文のケーススタディでは、大学生の買い物機会への時空間アクセシビリティを分析する。そのケーススタディ結果の結果に基づき、時間的制約下に置かれている個人のアクセシビリティを確からしくとらえているかどうかを論ずる。