2023 年 22 巻 1 号 p. 24-28
本稿は今日のまちづくりにおいて益々重要な公民連携とその指針となる地域の将来構想に着目し、静岡県清水港及び周辺で取り組む清水みなとまちづくり公民連携協議会と『清水みなとまちづくりグランドデザイン』の初動を速報するものである。本協議会は静岡県と静岡市及び地元企業等が2018年4月に設立、翌2019年7月にグランドデザインを公表、以来、先導地区の具体的検討を進めている。ここでの公民連携には5つの要点がある。①行政と主要企業が対等に主導している。②そこからの出向者が専門業務を自ら行っている。③地域の将来構想が幅広い分野に及ぶ。④地域の将来構想を実現に導く仕組みがある。⑤過程と成果を公開している。