都市計画報告集
Online ISSN : 2436-4460
災害時の外国につながる子どもたちの現状と課題
横浜市南区を事例に
宮澤 夏海石川 永子
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2024 年 23 巻 1 号 p. 82-

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抄録

本研究の目的は、災害時に外国にルーツを持つ子どもたちがどのような課題に直面するかを明らかにし、その課題を解決するためにどのような対策が必要かを検討することである。本研究では災害時に生き残るために不可欠な課題が明らかになった。例えば、食料得ることの難しさやひとりでいるときの対処方法を知っておくことなどである。外国につながる子どもたちに特有の課題としては、日本語の習熟度合によって異なる言語に関わる困難や情報を入手することの難しさといった問題が重なり合っている。これらの課題に対処するためには、食料がどこで手に入るかなど、多言語で情報を提供できる場所を事前に知っておく必要がある。また、普段から地域社会とつながり、互いに助け合う関係を築いておくことも重要である。

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© 日本都市計画学会
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