都市計画報告集
Online ISSN : 2436-4460
スマートシティ事業を考慮した地区単位におけるSDGs達成度の定量評価のあり方に関する研究
羽田空港跡地第1ゾーンを対象として
黒須 好信村木 美貴
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2025 年 23 巻 4 号 p. 472-

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抄録

国連で「持続可能な開発目標(SDGs)」が採択され、日本政府も官民挙げてSDGsを推進している。しかし、企業・団体等による地区単位の取組を評価する指標・評価方法の策定は行っていない。また、評価に必要とされるデータの単位に着目すると、地区単位のものは取得数が少ない。ここで、データ取得の観点でみると、我が国はスマートシティ構築を推進しており、地区等の小規模な範囲で幅広いデータの取得を試みている。本研究の目的は、スマートシティ事業を考慮したSDGs達成度の定量的評価のあり方を明らかにすることである。その結果、アウトプット指標・アウトカム指標の2種類の評価指標を設定することで、成果・効果を客観的に示しつつ、取組度を明確にすることが可能となること、スマートシティ事業を活用することで評価に用いる指標の拡充が可能であることが明らかになった。

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© 日本都市計画学会
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