2006 年 5 巻 1 号 p. 1-4
「地域景観再生」と「地域再生」は深く関係がある。本論の目的は、地域景観再生・形成を支援する施策の体系化の可能性と課題、をシーニックバイウェイ北海道という事業を題材に、地域再生の観点から探る事を目的としている。北海道(シーニック)とEU(LERDER 事業)を比較・検討しながら得られた結果は主に以下のものである。1)特に、農業・農村施策と結びつけることで、シーニックは、「地域内循環」「地域間連携」を形成しながら、将来的にエリアマネジメントへ展開して行く事が重要である。2)シーニックが発展するためには重要な4 点があることがわかった。「活動の拡大・他の分野との連携」「人材育成」「自主財源の確保」「広域連携の枠組み」、である。