2006 年 5 巻 1 号 p. 5-8
本研究は、地区の関係者で組織され、発意性を持つまちづくりの担い手・主体の形成過程と要因を明らかにすることを目的とする。また、形成されたまちづくりの担い手・主体の今後の方向性についての考察を行った。結果5 つの知見が得られた。地区特性と地区協議組織の組織特性から3 タイプに分類できること。合意形成の深度・取組み進度で分類することにより組織化・主体化の過程を明らかにした。都心再編計画によって組織化・主体化の進展が見られたこと。地区協議組織、折衝ラウンドテーブル、TMO、行政部局の組織連関の実態が明らかになったこと。まちづくり主体の方向性として総合調整タイプに向けた変容が有効であること。