都市計画報告集
Online ISSN : 2436-4460
寒冷指標の防災への適用可能性に関する考察
外間 正浩
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2008 年 6 巻 4 号 p. 156-160

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抄録

災害の発生地域、時期や時間帯、インフラストラクチャの被害等によっては、被災者や災害対応を行う防災関係者等は寒冷な環境にさらされる。寒冷環境は、人間の身体および精神面に様々な影響を与え、身体・精神活動の制約につながることが明らかとなっている。こうした制約は、被災者や災害対応活動中の防災関係者を危険な状態にする可能性がある。IREQ,DLE,WCTは、寒冷環境と人体への影響を示す寒冷指標であり、これらを活用することで、寒冷環境における災害時の人々の安全性を高めることができると考えられる。本稿では、各指標が評価する内容やその特徴を整理し、日本の気候風土への活用可能範囲や、防災活動上の利活用について考察した。

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