2009 年 7 巻 4 号 p. 108-112
自転車歩行者道路の安全性を検討するために、港北ニュータウン内で危険性が指摘されている2つの地区を調査対象とし、自転車と歩行者の通行量と、道路環境である階段、斜面地、ストリートファニチャー、幅員、商業施設の入口、駐輪等を把握した。<br>対象2地区の道路環境の違いとしては、幅員と勾配、駐輪スペースの大きさ、ストリートファニチャーの配置、商業施設の入口のセットバックなどである。最も問題視されているのは、両地区とも圧倒的に「駐輪」が高いが、中川地区では「斜面地」、続いて「商業施設の入口」であり、一方の都筑ふれあいの丘地区では、「階段」及び「商業施設の入口」が続く。駐輪が多い場合は商業施設の入口などの特定の場所で錯綜が起きやすく、9m幅員であっても危険と感じる人が多い。