2009 年 8 巻 2 号 p. 129-132
アフリカでも都市化が進んでいる。現在、アフリカ全土で人口100万人を超える都市は50を超えている。しかしながら、彼らの多くはスラムに居住している。このような状況にも関わらず、都市計画的対応は事実上機能不全の状態にある。果たして、アフリカ都市の将来をどのように描くことができようか。本研究は、アフリカ都市の多くを構成する「セルフ・ヘルプ」的に形成されたスラムにおける「インフォーマルな都市計画」に「フォーマルな都市計画」に対するヒントを見いだそうとする試みである。その第一歩である本報告では、ザンビアの首都ルサカを事例として、ルサカの都市化と未計画居住地「コンパウンド」の現状に関する基本情報を整理する。