科学警察研究所
2009 年 8 巻 2 号 p. 76-79
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本稿の目的は,犯罪者の視点から見た時の防犯環境設計の有効性を検討することである。全国の拘置所・拘置支所から選んだ382名に対する質問紙調査の結果,以下のようなことがわかった。1)犯行場所の事前の下見行動を行う者の割合は少ない,2)防犯環境設計は,犯罪者の犯行を阻止する要因を増やす点で有効である,3)近所の人の目は,犯行を阻止するうえで重要である。本稿ではこれらの結果をもとに,とくに「自然な監視」に焦点をあて,その有効性や意義について議論した。
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