2010 年 8 巻 4 号 p. 197-200
本研究では景観資源の特徴を明らかにすることを目的とし、東京都23区内の景観資源に着目し、分類調査を行った。分類方法としては、対象の景観資源を大きく有形型、無形型、一体型、眺望型の4タイプに分け、さらにそれぞれのタイプについて細かく146項目を作成し、分類を行った。その結果、景観資源には有形型が多く指定されており、一方、無形型や一体型は指定されにくく、景観資源の定義の中で、活動や賑わい、団体など無形要素を明示していても、あまり指定されていない。無形的な要素を含んだ景観に対する認識の向上も必要だと考えられる。