都市計画報告集
Online ISSN : 2436-4460
都市施設周辺での相対的人口増加の統計的有意性を吟味する制約付きランダマイゼーション・テスト
増山 篤
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2010 年 9 巻 3 号 p. 78-85

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抄録

この論文では都市施設周辺での相対的人口増加の統計的有意性を吟味する制約付きランダマイゼーション・テストを提案する。第一に、都市施設の分布と人口変化の空間分布は無関係であるという帰無仮説の下で、実現しうる空間分布をシミュレートする方法を開発する。第二に、その方法を基に、都市施設の近辺での相対的人口増加が顕著であるかどうかを検定する制約付きランダマイゼーション・テストを提案する。第三に、複数のパラメータを用いてこのテストが実行されたときに検定の多重性の問題が生ずるが、この問題に対処する方法を提案する。最後に、今後の課題を述べる。

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