2025 年 40 巻 4 号 p. 222-227
移乗動作の介助は転倒事故や介助者の腰痛発生リスクが高く、相手に合わせて調整する技術の習得には練習が必要である。今回、移乗動作の中の起立動作に着目し、「下肢の伸展」や「上半身の保持」の介助方法を明確にするために、加える力によって関節部が外れる構造の骨格模型を作製した。これを用いて理学療法士、作業療法士18名に練習を試みたところ、失敗の可視化により自己修正が進み、介助動作の上達が確認できた。また練習後のアンケートでは、「成功・失敗がわかりやすい」「実践でも活かせた」という回答とともに、参加者の78%が価値があると評価した。今後は客観的なデータ分析を進め、介護従事者やご家族への適用を目指していく。