理学療法学
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脳血管障害『随伴症状に対する理学療法』
失行・失認と理学療法
森岡 正博
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1988 年 15 巻 2 号 p. 130-134

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抄録
痴呆, 失語症を除く高次脳機能障害が, 理学療法施行上どの様な問題を生じているかについて, 七沢病院理学療法士に対しアンケート調査を行なった。その結果, 右半球損傷者に見られる特徴が確認された。また, 半側空間無視群と左片麻痺群は, 必らずしも同じ特徴を示さなかった。2症例の検討から, 歩行能力に対する影響は, 独立度と動作の確実さに現われ, その中心的問題は, 注意と動作の連続性にあると考えられた。それ等を考慮した理学療法的アプロ-チは, 知覚一運動連関の強化, ナレイションによる注意のコントロ-ル, ゆっくり動作をさせる, 見落とされやすい側からの動作開始を習慣付ける等と考える。
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© 1988 公益社団法人 日本理学療法士協会
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